ネガティブな転職をするなと言うけども、現職で充実していたら転職なんてしない。
誰だって転職する動機はネガティブなものだ。必ず不満が後ろに隠れている。
ブラック企業で10年働くのが正しいことなのか?
例えば、不満な転職がダメなら、ブラック企業から転職することもダメになる。
ーーーーーー
・時給600円
・満足な食事も取れない(エジプトの奴隷でさえ、満足な食事と医療が与えられたと言う)
・自由時間も全くない
・パワハラ社長の影響で人権すらない
ーーーーーー
そんな環境から逃げるための転職は、果たして正しくないのか?
私はかつて、上の全ての条件が当てはまる企業で数ヶ月働いたことがある。不満だらけだったから、営業で成果を出してすぐに転職した。
それが間違っていたとは全く思わない。
あなたも、現職に対して色々な不満を抱えていて、転職を検討しているはず。
ーーーーーー
・頭のおかしい上司
・あまりにも長い労働時間
・雀の涙ほどの給料
・リモートワークで残業分が全てカットされ、手取りが激減
ーーーーーー
どんな不満があるか分からないけど、確かに不満があるのだと思う。
そして、転職によってその状況を改善できると信じられるなら、早めに行動した方がいい。
「転職市場での万能薬」は「若さ」なのだから。
「何の不満もない状況になってから転職しろ」という無責任な自己啓発
昔、新卒1年目で転職する時、読んだ本にこんなことが書いてあった。
「何の不満もない状況になってから転職しろ。それ以外の転職は全て逃げだ」
と。
笑わせるな!
何の不満もない人間が、転職なんて考えるはずがない。
「自分が同じ立場にいたら?」と考えてみて欲しい。不満がない状況なら、仕事を辞めないはずだ。
十分な給料をもらっていて、仕事も充実していて、部活をしている中学生よりも早く帰宅して、年間130休日ある。
そんな状況で転職する人間は、普通に考えて頭おかしいでしょ。
景気が良くても悪くても、年間120万人前後が転職している
確かに、今いる場所で不満を解消するのもいいかもしれない。
現職で努力して全ての不満が消え去るなら、それが一番良いはずだ。
でも、
普通に考えて現職の不満が簡単に解消されるはずがない。
簡単に不満が解消されるなら、日本の転職市場がこんなに成長することはなかったはず。
実際に日本では、年間120万人の正社員が転職している。しかも、景気が良い時も悪い時も求職
者の数はほとんど変わらないと言われている。
その120万人の中に、「もう現職で学ぶことは何もない。不満もない。さぁ転職しよう!」と思っている人は、何人くらいいるのだろうか?
ほんの一握りだと思う。
大半は組織への不満から、会社を変えているし、それが当たり前だとも感じる。
不満で国を変える民族がいる。それに比べたら転職して会社を変えるなんて・・・
世の中には、国に不満を抱いて海外移住する民族がいる。それに比べると、転職して会社を変えるなんて、とてもスケールが小さい話に思える。
有名な話だと、かつてのアイルランド農民は、アメリカに渡って開拓農民になった。
当時のアイルランドは食料事情が悪かったので、カロリーを簡単に取れるジャガイモばかりを作っていた。もちろん人口の大半が農民でもあった。
そんなアイルランドで、19世紀にジャガイモを枯らす伝染病が大流行した。主食であるジャガイモが食べれないため、餓死者が続出。
加えて、アイルランドはカトリック教の国であるため、イギリス(イギリス国教会が主な宗教)から迫害も受けていた。
食料面でも宗教面でも迫害を受けていたアイルランド人は多分こう思った。
「こんな国、住んでられんわ!オレ、アメリカに行ってビッグになる!」
実際その言葉とおり、19世紀はアイルランド人の30%がアメリカに移民したと言われている。
ちなみに、
暗殺されたケネディ大統領もアイルランド出身である。
アイルランド人のように、不満が募って国を変える人さえいる。
それに比べると、働く場所をちょっと変える「転職」なんてスケールが小さいのかもしれない。
別に不満が理由で転職しても良いじゃない
若干話が逸れたかもしれない。
でも何が言いたいのかと言うと「別に不満が理由で転職してもいいじゃない」ってこと。
自分の人生は1回しかないんだし、不満たらたらの仕事で一生過ごすのもシンドイ。
世の中には「どうせ仕事も女もどれも同じでしょ?」と考える人もいるけど、きっとあなたはそうじゃない。
「1日8時間以上は仕事に拘束されるんだから、そんなに粗末にしていいものじゃない。できれば充実した仕事人生を送りたい。」
と考えているのではないでしょうか。
タカヤもそうだった。
私は新卒で公務員になったけど、1日コーヒーを飲むだけの生活に飽き飽きして転職しました。
だから、あなたが本当に人生を激変させる覚悟があるのであれば、転職は全然ありだと思う。
たとえ、現状への不満が転職の理由だとしても!