どうもタカヤです。
今日は「転職は在職中にしてください」という話。
「タカヤとかいう奴が当たり前のこと言ってるよ」と思っているかもしれません。
が!
意外とこの当たり前が難しいものです。
仕事をしていると時間の制約がありすぎて、ついつい辞めてから仕事を探したくなります。
でも、
あなたが普通の会社だろうが、ブラック系の会社だろうが、在職中に転職活動をしてください。
これはガチでお願いします。
実際、
私がブラックベンチャーにいた時の知人・同期は、離職してから転職活動を開始した人が多くいました。
その半分くらいは転職先もブラック企業でした。
「ブラック企業からブラック企業への転職」というブラック企業スパイラルにハマってしまっていました。
退職後に転職すると、ブラック企業スパイラルにハマる
なぜ離職してから転職すると、ブラック企業スパイラルにハマりやすいのか?
最大の理由は、金銭的な焦りです。
仕事を辞めたら数ヶ月しか現金が持ちません。
ブラック企業だけじゃないですが、20代の給料では貯金ができません。新卒の給料が20万円前後で、都会に一人暮らしすると、月15万円以上普通にかかります。貯金も年間数万〜数十万円程度でしょう。
そうなると、新卒数年程度で離職すれば、1ヶ月〜数ヶ月程度生活できる貯金しか手元に残らなくなります。
これはあなたも想像がつくと思います。
逆に言えば、キャッシュに余力がある数ヶ月で転職を決めないと、生活が立ち行かなくなる。
そして転職が決まったら引越しもあるから、そのための費用を20万円くらい残しておく必要があるので、なお厳しい。
この金銭的・精神的な焦りを無くすには、在職中に転職活動するしかない!
新卒の給料が安いのは「離職防止」のため
余談ですが、新卒者の給料が安い最大の理由は「離職防止」だと思います。
特に戦後の日本は工業社会だったので、熟練労働者が必要でした。そして労働者が熟練するためには時間が必要であり、すぐに退職すると採用にかけたお金が無駄になりますし、熟練を要する仕事の後継者も育ちません。
そこで離職を減らすために、打つ手を考えた。
その1つが、給料を安くして、簡単に離職できない状況を作ることです。特に戦後は地方の中卒者が、都会に就職していた。
つまり、
実家が遠く親元を頼ることができないので、離職するとすぐに生活が立ち行かなくなる。
その意味でも給料を低く抑えるのは、最大の離職防止策だったのだと思います。
日本企業は履歴書の空白を嫌う
貧すれば鈍する。
離職してお金がなくなってくると、転職活動の動きも鈍くなってきます。特に最悪なのが、途中で資金が尽きて、バイト生活になることです。バイトの資金でなんとか生活をやりくりする状態になると、転職活動をする時間がなくなります。
そうすると離職期間が長くなりますが、日本企業は長いブランクを何よりも嫌います。
実際に私は採用担当者をしていますが、離職期間が長いと何か問題があると勘繰ってしまいます。
ブランクができてしまった理由がいかに正当なものだとしても、「うーん。本当かな?」と大半の面接官は疑います。
だから苦しくても在職中に転職活動を進めましょう!
徳川家康も民衆を貧乏にする戦略を使った
ちなみに、
「20代を貧乏にして離職させないようにする。それが企業の戦法」という話をしてきましたが、歴史上の人物でも似た方法を使った人がいます。
徳川家康です。
徳川家康の統治方法はシンプルで、「地方の大名を貧乏にして、身動きできなくすること」でした。
例えば、
収入1,000万円の伊達政宗から、税金として750万円くらい上納させます。そうすると、伊達政宗は大変ですし、伊達藩に暮らしている一般市民も税金が重くなって大変です。
税金を捻り出すために一般市民は疲弊するし、何より働く以外の事が考えられなくなります。
ランニングマシーンの上を走り続けるみたいに、働き続けないと生活できない。だから伊達藩は反乱する武力を蓄える時間がない。だから反乱も無く安定する。
このように徳川家康は、「地方大名をコッテリ絞り上げて貧乏にすること」で、300年の長期政権を作りました。
給料が安すぎて転職できないのはこの構図に似てますね。今も昔も、権力者が考えることは同じということでしょうか。
営業に行くフリして転職面接へ
そんな状況でも、在職中に転職活動をするという鉄則は守ってください。
タカヤも2社目のベンチャー企業から転職するとき、とても在職中に転職できる状況ではありませんでした。
毎日7時30分〜23時まで拘束されていて、土曜日も1日出勤という状況でした。
まともに動けるのは日曜日のみでしたが、その日曜日も会社からいきなりの呼びだしがかかることがありました。しかも呼び出し理由が飲み会・B B Qだから笑えませんよね。笑
呼び出すのであれば、せめて仕事関連の理由で呼び出して欲しかった。
その上時給換算すると600円台という超低時給なので、貯金なんてまずできません。
金もないし時間もない。
でも、この企業で歳を取っていくという選択だけは避けたい。この企業に良いように使われて、クタクタな中高年にはなりたくなかった。
そう考えたタカヤは、決意しました。
「よし、営業に行くフリして、そのまま面接に出かけよう!」と。笑
もう時効だから白状しますが、当時在職中に転職活動していた私は、複数企業から面接の打診が来ていました。
問題は、面接候補日が全て平日だった事です。
しかし
タカヤが務めていたのは、泣く子も黙るブラックベンチャー。有給なんて蜃気楼みたいなもので、遠くにボヤッと霞んで見えているだけ。使うことはまず出来ません。
仮に体調不良で休むと、社員が自宅まで監視しに来る制度になっていました。だから、仮病を使っても面接にいけない!
つまり、
在職中に転職活動するためには、勤務中にコッソリ面接に出掛けるしかなかったのです
バレたらクビ!の緊張感
今でも忘れません!
仕事中にコッソリ面接に出かけた日は、次の会社を見つけられる期待感・バレたらクビになる緊張感で、出勤前から心臓が高鳴っていました。
普段通りに出勤して、朝礼が終わったら普段通りに営業に出かけ(たフリをし)ました。
その当時、タカヤは不動産の飛込み営業をしていて、チャリで顧客先を回っていました。
朝礼後、階段を駆け降りて、チャリに飛び乗りました。
最寄りのJR駅から電車に乗ろうとしましたが、もしかすると最寄駅には社員がいるかもしれない。
タカヤが自転車で営業をしているのを知っているから、駅にいるのは明らかに不自然。もし社員と鉢合わせたら幹部に報告される。
そうなったらthe・end!オワタ\(^o^)/
それを避けるために、自転車で40分くらいの場所にある私鉄から電車に乗ることにしました。
面接会場は東京都S区。
私鉄駅まで自転車を漕いで、近くの駐輪場に停める。
しかしここでも心臓がバクバクしていた。
というのも、タカヤが勤めていたベンチャーは時間貸し駐輪場を運営している会社で、その駅周辺にも駐輪場を持っていたから。会社の人間が駐輪場を管理するために、近くに来ていても不思議ではない。
まるで犯罪者のように左右をキョロキョロと確認して、駅まで全力で走る。
「よし!見られてはいないはずだ」
そのまま急いで電車に飛び乗って、S区の面接会場を目指しました。
面接よりも会社からの電話が気がかり
あなたは小中学校時代に、こっそり悪さをしたことがあるだろうか?
例えば、
誰も見ていないところでガラスを割ってしまったり、理科室の実験道具をパクってしまったり。
その数日後、「あれ、誰がやったんだろうね?」と話題になった時、犯人は「バレないかな?」と心配になると思う。
営業に出かけるフリをして面接に向かったタカヤは、それに近い心境になっていました笑。
ガラスを割ったくらいであれば、謝れば解決する。
でも営業のフリをして面接に出かけたのがバレたら、謝っても許されることはない。
まずクビだろう。
電車の中でも、
「会社から電話がかかってくるのではないか?」
「奇跡的に会社の人間が乗ってくるのではないか?」
と、逃走犯のような気持ちになり、もはや面接どころではありません。
実際に会場で面接が始まっても、会社のことが気がかりで面接に集中できない(!)
思春期の男子が1日中エロいことばかり考えるように、タカヤも「会社にバレてないか」どうかばかり考えていました。
その日は何とかバレずに終えることができましたが、メンタル的には大変でした。
時間に余裕がなくても、在職中に転職活動せよ!
でもタカヤは、在職中の転職活動をそれくらい重視していました。
そしてあなたにも重視して欲しい。
転職活動において、離職していることはネガティブ要因しかありません。
「履歴書の空白」はマイナスに評価されることはあれど、プラスに評価されることは絶対にありません。
ぜひ、「在職中」という安心感を背景にして、有利な転職活動をしてください。
転職のために、なんとかして時間をこじ開けて下さい!
※仕事中の転職がバレても、自己責任でお願いしますね!笑