どうもタカヤである。

今日は「脱オールラウンダー」のススメです。

オールラウンダーは人材界のコンビニ

なぜ、オールラウンダーを目指さない方がいいのか?


それは、「オールラウンダー=人材界のコンビニ」だからです。

コンビニにはあらゆる種類の商品が揃っています。お菓子もあるし、飲み物もある。加えてボールペンとか文房具もあるし、ティッシュとか消耗品もあるので、必要なものが何でも揃う。その一方で、「飛び抜けて品質が高い」ものがないのもコンビニの特徴です。

ポケットに入っている小銭レベルで買えるものが大半ですしね。

これってオールラウンダーと似てます。


特に事務系はオールラウンダーを求める傾向が強く、「職員の労務・給料計算・物品の発注・イベントの運営」まで何でも任せられます。

そのかわり、全ての仕事が「普通レベル」。飛び抜けたものがないのも事務系の特徴です。


今回の記事は「脱オールラウンダー」のススメですが、なぜオールラウンダーを目指さない方が良いのか?

「強み」でしか稼げない

それは、人は強みにお金を払うからです。

つまり、「普通レベル」のものに、人がお金を払うことはありません。人は飛び抜けたものにお金を払うものです。

あなたが普段買っている商品もそうでしょう?

例えば携帯電話。

機能的には「らくらくフォン」でも生活できるけど、飛び抜けた携帯電話が欲しいからiphoneを買う。人は強みと呼べるものにお金を払う。

その点オールラウンダーは「普通レベル」のものしか持っていない。そんな器用貧乏には、誰もお金を払ってくれない、だから貧乏のままでいる可能性が高いのです。


オールラウンダーを抜け出すことは、貧乏を抜け出す戦略でもあるのです。

保育園児のコンサートに料金を払いますか?

「飛び抜けたものだけにお金を払う」と言う体験はあなたも常にやっています。

例えば、あなたは好きな歌手のコンサートにお金を払う可能性はある。私はマキシマムザホルモンが大好きで、CDも持っています。

でも、保育園児のコンサートを聞くためにお金は払わないはず。

どの分野でも飛び抜けているものは価値があるし、逆に飛び抜けていないものには価値が付きにくい。

そしてそれは人でも同じです。

飛び抜けた人には高い給料が払われるし、生活も安定する。逆もまた然りです。

「The・資本主義」って感じがして嫌気が差してきますね。

でもあなたもタカヤもまだまだ人生は長い!頑張りましょう。

地獄への道は善意で敷き詰められている

ここまで脱オールラウンダーで話を進めてきました。

が、世の中には

「なんでも出来るようになるのが一人前への近道だぞ」と善意で言ってくる人が沢山います。

それに続けて、こんなことを言ってくる。


「なんでもできるようになれば、絶対にいいことがある」
「他分野の仕事も積極的に手伝えば、上の人は評価してくれるから」
「常に仕事の分野を広げ続けること、それが大事だ」


しかしその善意に従ったが最後。


コンビニ人材への道をまっしぐら。40歳を超えてくると、人生がしんどくなっていくはずです。

それは「強み・専門性がない」からですよね。

さっきも言ったように、人は強みにお金を払います。

逆に言うと、40歳になっても強みを全く持たない人は活躍する場所がない。
社内にも、社会にも居場所がなくなってしまうはずです。

「オールラウンダーになれ」という善意のアドバイスを受け入れると、そんな未来が待っている可能性が高い気がします。


ヨーロッパのことわざで、

ーーーーーー
地獄への道は善意で敷き詰められてい
ーーーーーー

と言うものがあります。

これはマジで真理だと思います。



周囲からの善意で、多くの人が人生を棒に振っています。


いま言った「オールラウンダーになれ。それが近道だ」と言う先輩の励まし。

このアドバイスに従って、何人が人生をうまく運べただろうか。そして何人のサラリーマンがこのアドバイスに従って、その結果40代でコンビニバイトに再就職するハメになったのだろうか。


また、


「仕事なんか頑張りすぎなくても良いんだよ。家庭も大事にしてね。」と言う善意のアドバイス。

このアドバイスに従った結果、何人のサラリーマンが40代で「仕事ができない社員」の烙印を押されるハメになっただろうか。何人のサラリーマンが、社内に居られなくなっただろうか。

世間一般で言われる「善意」には危険なものが多いと思う。特に人を甘やかす「善意」には中毒性が強く、麻薬のように頭を麻痺させる。

まるで、
「婚活が上手くいかないのは、良い男が居ないからだ!あなたはそのままで素敵です。」と主張する雑誌を読むアラサー女性のよう。

確かに気持ち良いアドバイスだし、自己肯定はしてくれるけど、その代わり一生独身で過ごすハメになる。

どこかのタイミングで自分と向き合わないと、高い代償を払うことになる。

※めっちゃフェミニストに叩かれそうなこと言ってますね笑。


いずれにせよ、

地獄への道は善意で敷き詰められている。

一部のオールラウンダーとして出世できる人を除くと、スペシャリストを目指すことが生き残りの手段となってくると思う。

「中間は何も生まない」by見城徹

ここまでの話を聞いて、

「少し的を絞った努力をしてみようかな。でもオールラウンダーの道を本当に捨てても良いのか。」

と思っているかもしれません。

その上、あなたの所属する組織も、オールラウンダーでいることを求めてくるから、努力の的を絞ることに罪悪感さえ感じているかもしれない。

でも、最終的に言えるのは、オールラウンダーは消えてゆく時代になっていると言うことです。

「強みを持たない人」に対する風当たりは強い。

給料も上がらないし、転職市場での価値も薄い。

だから、自分の適性を見つけて、そこで集中的に努力する方向に少しずつシフトしていきましょう。


私の好きな言葉に「中間は何も生まない」と言うものがあります。

これは幻冬舎社長 見城徹さんの言葉です。

彼は一言でいうと極端です。

自分の持っている資質を全て「本の編集」に注ぎ込んでいます。

しかも、彼は1日2時間しか寝ないで、発狂寸前になるまで本を作っています。その上、毎晩赤ワインを飲んだ上で寝ないで本作りをしているので、何故生きてられるのか不思議。

ここまで突き抜けるのは、タカヤもあなたも難しいと思います。そんな生活を1週間も続けたら、私も泡ふいて倒れる自信があります。笑

でも、

その生き方から「努力の的を絞る大切さ」は学べるのではないでしょうか?

人の強みを生かさない会社は、平凡な人ばかり増えて弱体化する


ここまで、強みを生かす大切さ、「的を絞る」大切さをお話ししてきました。



あなたの会社が
「オールラウンダー以外認めん!協調性が全て」
という方針なら、ぜひ違う会社への転職をオススメします。

オールラウンダーしか育てない会社は、「強みを活かさない」ということでもあるからです。

「強み」を活かさないなら、平凡な商品開発・販売しかできない。

と言うことは、「平凡なもので企業競争を勝ち抜こう」としている、かなり無理のある発想で戦おうとしていると言うことです。

第二次世界大戦で玉砕ばかりしていた日本軍みたいな考え方と言えます。

しかし令和3年の今、強みのない会社を生き残らせるほど、事業環境は甘くありません。

そんな場所は早々に捨てなきゃいけないし、そのチャンスは基本的に20代・30代にしかありません。

何より、

強みベースで仕事すると、成果出やすいから面白いよ!

今日はここまで。