タカヤである。


あなたはこれから転職をお考えだろうけど、ブラック企業には絶対に就職してはいけない。


実際にタカヤはブラック企業に転職して本当に辛い経験をした。「どう逃げようか」ばかり考える、とても生産性が低い日々を送っていた。

簡単に「ブラック企業」と言う言葉が使われすぎている

その一方で、簡単に「ブラック企業」という言葉が使われすぎている気もする。


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・残業時間がちょっと多いとブラック
・多少キツイ怒られ方をするとブラック
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こんな簡単にブラック認定されては、日本中が真っ黒になってしまう。


例えば長時間労働が問題になった電通という会社がある。

電通は超体育会系の企業で、「ブラック企業の総本山」「ブラック企業界の教祖様」みたいな扱いを受けている。

でも、タカヤとしては完全にブラック企業とも言い切れないと感じている。

なぜなら、電通は給与面・知識面では日本トップだからだ。

給料も30代で1,500万円近く稼げるし、広告に関する世界最先端の知識を学べる。

その上、うまくいけば芸能人と結婚できるかも知れない笑。

労働環境の悪さを補って余りあるメリットがあるから、必ずしもブラックとは言えない。

結局、マスコミとか一部のW E Bメディアが「電通=ブラック」って言ってるから、多くの人がそれを信じているに過ぎない。そして甘えた社員がそれに便乗して、「あれもブラック」「これもブラック」と言っているのが今の日本なのかもしれない。

そこまで言うなら、「ブラック企業の条件って何?」って感じですよね。

ブラック企業の4条件

タカヤが考えるブラック企業には、4つの条件がある。

そして、

その4つを全部満たすものがブラック企業だとタカヤは考えます。

その条件というのがこれ。

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【ブラック企業の4条件】
・低単価
・長時間
・スキルが身につかない
・仕事の本質と関係ないものの割合が高い
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1つずつ見てみましょう!

ユダヤ人の格言「空の財布が最も心を傷つける」

1つ目の低単価。要するに時給換算するとめちゃくちゃ給料が安いっていうこと。

タカヤ自身、複数回転職して思うことは、給料は高い方が良いということ。

これ、当たり前っぽいんですけど、転職市場に出ていくと冷静な判断ができなくなることが多い。


それもそのはずで、

企業側の採用担当者は入職につながるように、あの手この手であなたの感情を揺さぶるってくる。だから冷静ではいられなくなる。

タカヤ自身も現職で人事をしていますが、求職者の感情を揺さぶって入職したい気持ちを高めている。

例えば、

「あなたは前職で素晴らしい実績をあげたのですね。そのスキルをぜひ当社でも生かしてください。」

「あなたのような前向きな努力家を当社は求めています。ぜひ入職してください。」

みたいな、歯の浮くようなセリフを言うことも多いです。

このような揺さぶりを受けて求職者は

「この会社って給料は安いけど、めちゃくちゃ良い会社だ。入職しよう。」

となってしまうことが普通にある。



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でもね




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給料が安いと心も病みます。


社会人を何年も続けているあなたには言うまでもないかもしれませんね。

ちなみに、ユダヤ教の格言にもあります。



「人を傷つけるものが3つある。悩み、いさかい、空の財布。その中で、空の財布が最も人を傷つける。」

と。

タカヤもそう思う。


いい大人が安い時給で使われるのは本当に苦しいし、絶対にそこに入職してはいけないと思う。心を病みます。

時給600円の地獄

実際にタカヤが入職したベンチャー企業は、残業代の支払いをしない会社だった。

労働基準法では週40時間労働が普通ですが、その会社は週80時間労働。

労働基準法の2倍働かせるという環境で、給料を時給に換算したら600円くらいでした。


想像してみてください。


朝7時に会社に来て、夜11時まで働く毎日を。


夕方5時とか7時に大半の人間が家に向かって歩いているのに、自分はその時間も働く。そして日をまたぐ寸前でようやく仕事が終わって、あたりが寝静まっている中を自転車で帰る。


そしてクタクタになって家に帰ると、倒れたようにベッドに入って、気づくと朝になっている。

それで時給600円。


たぶん中世ヨーロッパの奴隷でも、もっとマトモな働き方をしていたと思います。

この労働基準法を下回る低単価がブラックの特徴の1つ目。

週50時間を超えた労働は、何も生み出していない

ブラック企業2つ目の特徴は「長時間労働」

これが一般的なブラック企業のイメージだと思う。

ただ、さっきの電通の例でも出したように、長時間労働だけではブラックではないと思います。

長時間に見合うだけの給料とか将来につながるスキルが身につくのならそれは問題なし・・・

いや、問題はあるけど、得るものが多い環境はブラックとは呼べないと思う。

ちなみにタカヤが転職してしまった会社は、週80時間労働でした。

平均的な労働者の2倍働いていました。

ちなみに、

「労働時間と生産性の関係」を調査した研究があるのですが、それによると労働時間が週50時間を超えると、生産性がガクッと下がるらしいです

要するに、

週50時間を超えた分の仕事は、ほとんど何も生み出してないということ。


例えば、2人の人間がいて、1人が週70時間働いて、もう1人が週50時間しか働いてなくても、2人が生み出す成果がほぼ同じってことです。

週50時間を超えた仕事は、ランニングマシーンみたいなもの。

「走っているけど、全然前に進んでいない」という状況だから、クタクタになる前に休んだ方がいい。


どれだけ稼げても、異常な長時間労働をする企業は避けた方がいいと私は思います。

スキルが一切身に付かない!コレが一番ヤバイ!

ブラック企業の3つ目の特徴が、スキルがつかないこと。

そしてこの3つ目が、実は一番危険だと思います。

40歳になっても22歳の新卒と一緒の給料。でも22歳と実力が同じなら・・・

なぜかというと、スキルがない人間にはお金が払われないし、転職時に評価されないからです。

仮に、特に目立ったスキルもつけずに時間が経ち、あなたが40歳になったとします。その時やっている業務が22歳の新卒と同じなら、給料が新卒と同じでも文句は言えません。

そしてブラック企業では「全くスキルが身につかない」単純労働ばかりをさせられます。


エロゲーのバナー広告を作る!笑

例えば、私がかつて在職したベンチャー企業は広告代理店もやっていました。その業務に「広告の作成」というものがありました。

「広告の作成って、なんか難しそう。」と思うかもしれませんが、私が担当していたのは超簡単なやつ。

よくWEBサイトを見てると、下の方に長方形のバナー広告が出てくると思いますが、その作成をしてました。

しかも、

作っていたのがエロゲーのバナーだったので、色々な意味でキツかったです!笑



バナーを作るのは簡単で、仕事を初めて1週間くらいでできるようになりましたが、それを毎日繰り返していました。

改めて言いますが、

スキルが身につかないのが、仕事を選ぶ上で最も危険です。

なぜなら最初に言ったように、給料が上がらないし、転職時に評価されないからです。


仕事選びを間違ってスキル無し労働者になると、一生底辺から抜け出せない仕組みになっています。

「転職して待遇を上げるか!」と意気込んだとしても、実務経験無し・スキル無しの労働者は評価されません。

仮にあなたが社長の立場にたって考えてみてください。

あなたは、社員を雇って会社を大きくしようとしています。

そんな時に2人の求職者が現れました。1人は35歳でもう1人は25歳、そして持っているスキルは同じ。


「25歳の方がこれから伸びる可能性もあるし、変なクセもついていない。素直に物事を吸収できるから、会社にも早く慣れていくだろう。でも35歳は・・・」



・・・・・・



・・・・・・



どちらを選ぶかは決まっていますよね?



繰り返しますが、スキルが全く身につかない仕事に就くのが一番危険です。



給料が低くて、長時間労働したとしても、スキルが身に付けば人生の後半で取り返せる。

スキルを使って、次の転職先でガッツリ稼ぐことで、低かった給料を取り戻すことができる。次の職場では労働時間も短縮できるかもしれない。


でも、給料も低く、労働時間も長く、スキルも身につかないのは最悪。年老いたスキルなし労働者が誕生するだけになる。


だからこそ、スキルがつかないブラック企業に入るのは危険です。


※ただし、公務員とか超安定した企業にいるなら、スキルなしでも問題はないと思います。


これがブラック企業3つ目の特徴、スキルが身につかない。

日本企業がブラック化しやすい理由→業務外比率の高さ!

そしてブラック企業の特徴4つ目が、業務外比率の高さ。

例えば、

・仕事終わりの飲み会が異常に多い
・感謝祭のような、社内向けイベントにかなりエネルギーが必要
・社内旅行のために時間を取られる


そういう業務外比率が高い状態。

要するに、業務の本質からかけ離れたものに、時間を大量に取られるということですね。


これは本当にクセ者ですね。


なぜかと言うと、


「入職するまで見えない」からです。


こういう業務と関係ないものは、転職時に教えてもらう「雇用条件」「求人票」には記載がありません。だから入職するまで分からない。

例えばあなたの職場にも、独特のイベントがあると思います。誰も望んでいないけど続いているようなイベントがあるでしょう。

おにぎりを毎朝30個作る会社

タカヤが入職したブラックベンチャーにも、色々なイベントがありました。

一番ひどいやつだと、「毎朝オニギリを握る」というのがありました。あの白米を握って作るオニギリです。

前日の夜11時くらいに米をといで、炊飯器を翌日7時にセットする。そして翌日出社したら、ふりかけと海苔を用意して、オニギリを30個くらい握る。

しかも毎日同じ味付けだと飽きるから、「今日は明太子味のふりかけ、明日は牛丼風、その次の日は変化球で納豆味ふりかけにしよう!」とバランスをとる。そしてほっかほかの白米にふりかけをかけて握る!握る!握る!そして海苔で巻いて完成。

それを毎朝やっていました。



・・・・


ギャグみたいですけど、結構辛かったです。何が辛いって、セルフイメージが下がるのが辛い。

「自分は社会人にまでなって、何故給食のオバチャンみたいなことをしているのか?」と疑問と悔しさが湧き上がってきました。笑

こんな業務の本質とかけ離れたことばかりしていると、実力をつける時間が減ります。そして関係ないことに時間を取られるから、長時間労働に陥りやすくなります。

ちなみに、

「業務外活動で拘束して、社員に転職活動させない」

コレを意図的にやっている企業もあるので要注意です。


これがブラック企業の特徴4つ目の、業務外比率の高さ。

まとめ


今回はブラック企業の条件は何か、という話でした。

そしてその条件というのが4つあります。

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【ブラック企業の4条件】
・低単価
・長時間
・スキルが身につかない
・仕事の本質と関係ないものの割合が高い
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この4つを同時に満たしているものがブラック企業、という話でした。逆に、1つだけしか当てはまらない場合は、ブラックとは言えない、という話もしました。

ぜひ転職先を探す参考にしてみてくださいね。